20|ボタンを制してスーツ着こなす

こんなとき

「立っているときとや、座っているときに、スーツのボタンってどうしたらいいの？」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そこで、「アンボタンマナー」というルールがあります。このルールは、ビジネスシーンでの印象を左右する重要なポイントです。正しいボタンの扱い方を知ることで、スマートな印象を与えることができます。

スーツの「アンボタンマナー」とは

スーツを着る際の「アンボタンマナー」は、国際的にも知られているルールです。これは、スーツのボタンをどのタイミングで留め、どのタイミングで外すかを指します。正しいボタンの扱い方を知ることで、ビジネスパーソンとしてスマートな印象を与えることができます。

男性のスーツのアンボタンマナー

男性のスーツでは、特にジャケットのボタンの扱いが重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。

シングルブレスト(スーツのボタンが1列に配置)の場合

• ジャケットのボタンが1つ：ボタンを留めます
• ジャケットのボタンが2つ：上のボタンだけを留め、下のボタンは常に外しておきます
• ジャケットのボタンが3つ：上と真ん中のボタンを留めますが、段返り(裏側に隠れるようにボタンが付いている仕様)のときは、真ん中のボタンだけを留めます
• 座るときは、ボタンの数にかかわらず外します。これは、スーツの形状を維持するためです。 
  Point！外すことが基本ですが、時と場合によっては外さなくても受け入れていただだけることがあります。

 女性のスーツのアンボタンマナー

女性のスーツでも、ボタンの扱い方は重要です。以下のポイントを参考にしてください。

• ジャケット: 立っているときも、座っているときもボタンはすべて留めるのが基本です。 女性のジャケットは、丈が短くデザインされているため、座ってもシワになりにくい工夫がされています。特に、ウエストラインを強調するデザインのジャケットでは、ボタンを留めることでよりスマートな印象を与えます。

 ボタンの扱いが示すもの

ボタンの扱い方には、その人のマナーや気配りが表れます。正しいボタンの扱いを知ることで、相手に対して敬意を示し、信頼関係を築く一助となります。また、ボタンの扱い方を意識することで、自分自身の姿勢や立ち居振る舞いにも気を配ることができ、より自信を持って行動することができます。

 応用編: スリーピーススーツの場合

スリーピーススーツを着る際には、ベスト（ウエストコート）のボタンの扱いも重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。

• ベストのボタン: ベストのボタンは、基本的にすべて留めます。ただし、最下部のボタンは外しておくのが一般的です。これは、動きやすさを確保し、シルエットを美しく保つためです。
• ジャケットのボタン: スリーピーススーツの場合も、ジャケットのボタンの扱いはシングルブレストのスーツと同様です。立っているときにはボタンを留め、座るときには外します。これにより、スーツ全体の形状を維持し、見た目の清潔感を保つことができます。

Take Home Message

HCCジャパンが提案する「コミュマー（Commumare）」の考え方は、コミュニケーションとマナーの融合を通じて、相手との信頼関係を深めることを目的としています。今回は「ボタンを制してスーツ着こなす」というテーマで、スーツの「アンボタンマナー」について考えてみました。ボタンの扱い方には、相手への敬意や気配りが込められています。正しいボタンの扱いを身につけることで、ビジネスシーンでの信頼関係を築き、よりスマートな印象を与えることができます。また、こうしたマナーを守ることで、円滑なコミュニケーションにもつながります。今回のコミュマーを通じて、あなたの仕事や生活がより充実したものになることを願っています。