08|言語? or 非言語?から考えるコミュマー

HCCジャパンの提案、それが

コミュマー

「コミュニケーション」と「マナー」を融合させたHCCジャパンが提案する新しい考え方です。

人と人とのつながりを築く上で重要なのは、言葉や態度を通じた円滑なコミュニケーションと、相手の価値観や感情に寄り添い、思いやりをもって接するマナーです。これらの要素が一体となることで、より良い関係性を築き、深い信頼関係を育むことができると考え、コミュマーを提案させていただきます。

08|言語? or 非言語?から考えるコミュマー

言語と非言語の役割

「言葉で伝える」、あるいは「表情や身振りで伝える」、私たちが日々行うコミュニケーションの背後には、深い心理学的メカニズムが存在します。たとえば、サピア=ウォーフの仮説では、言語そのものが人の思考や価値観に影響を与えるとされ、これを学びアイテム03|生成AIをフル活用-言語相対性仮説から考える-で紹介しました。また、メラビアンの法則によれば、人の印象の大半は非言語的な要素に基づくとされます。言葉が占める割合はたったの7%に過ぎず、視覚情報が55%、聴覚情報が38%と圧倒的な非言語的要素が影響を持ちます。現代社会では、多国籍な環境や異文化交流が増え、言語と非言語を意識的に使い分けるスキルが、職場や社会、学校生活など、日常生活においてますます重要になっています。今回は、この二つの視点を活かして、コミュニケーションとマナーの融合「コミュマー(Commumare)」のアイデアを考えていきます。

言語と文化: サピア=ウォーフの仮説の視点

言語は単なる情報伝達の手段ではなく、私たちの思考や価値観を形成する強力なツールです。サピア=ウォーフの仮説が示すように、言語そのものが文化を形作る力を持っています。


たとえば、日本語の「ありがとう」には、単なる感謝を超えて、相手との関係性や調和を重んじる文化的背景が含まれています。このニュアンスはフランス語の「Merci」にも似ており、シンプルな感謝を日常的に伝える言葉として、社交的な距離感を大切にするフランス文化の中に根付いています。そして、「Merci beaucoup(とても感謝します)」と表現を加えることで、より深い感謝が伝わるのは、日本の「ありがとうございます」に通じています。
ただし、同じ「ありがとう」をフランス人に伝えた場合、それが「Merci」と完全に同じ感覚で受け取られるわけではありません。背景にある文化や価値観の違いが、同じ言葉に異なるニュアンスを生み出します。この違いを理解し、適切な言葉を使い分けることで、より豊かなコミュニケーションの可能性が広がります。

非言語と文化: メラビアンの法則の視点

メラビアンの法則は、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%がコミュニケーションに与える影響の割合であるとアルバート・メラビアン(1939-)が1971年に提唱しました。特に、見た目や表情、声のトーンなどの非言語的要素が、人の印象形成に大きく寄与することがわかります。

しかし、この非言語情報も文化によってその意味が異なります。たとえば、欧米では積極的なアイコンタクトが信頼や親しみを深める一方で、日本では過度な視線は、時に威圧的であったり、攻撃的と受け取られることがあります。また、直接的な視線は失礼とする文化を持つ国もあります。

現代では、多文化共生やオンラインコミュニケーションの進展に伴い、非言語コミュニケーションがよりクローズアップされ、その重要性が増しています。それぞれの文化的背景を理解し、それに応じた非言語的表現を意識的に活用することが、国際的な場での信頼関係構築に欠かせません。また同じ文化を持つ者同士でも、お互いの理解がより必要になっています。

言語と非言語の相乗効果

言語は認知プロセスを通じて思考や価値観に影響を与える一方で、非言語は感情プロセスを通じてメッセージの受け取り方や印象形成に影響を与えます。この二つの要素が相互に作用することで、コミュニケーションの質が決まります。
たとえば、ある文化では言語による明確な説明が重要視される一方で、別の文化では非言語情報が優先されることがあります。このような文化的背景の違いを考慮し、言語と非言語を柔軟に使い分けることは、単なる情報伝達にとどまらず、マナーや信頼の構築にもつながります。
言語と非言語のバランスを絶えず意識的に調整することで、より豊かなコミュニケーションが広がり、マナーが養われていきます。

Take Home Message

HCCジャパンが提案する「コミュマー(Communimare)」の考え方は、コミュニケーションとマナーの融合を通じて、相手との信頼関係を深めることを目的としています。言語と非言語の役割は、私たちの日常的なコミュニケーションを形作る基盤であり、サピア=ウォーフの仮説を活かした「言葉が生み出す思考や文化の違いを理解」すること。そして、メラビアンの法則から「非言語が生み出す印象を意識的に活用」することを提案します。そこには、相手の文化的背景を考慮し、言語と非言語の使い分けを心がけることも大切です。言語と非言語を組み合わせて活用することでコミュニケーションとマナーの融合である「コミュマー」が生まれ、あなたの仕事や生活がより豊かで充実したものになることを願っています。

この記事を書いた人

プロフィール

March 1996

Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry

April 1996〜March 2022

Eli Lilly Japan K.K. 

Sales & Marketing
Sales Manager
Sales Operator

May 2022~

HCC Japan LLC

CEO

April 2023~

Waseda University in School of Human Sciences (e-school)

Human Informatics and Cognitive Sciences

October 2023~

Waseda University Senior High School

Teaching Assistant (Information Technology)

会社概要
-COMPANY PROFILE-

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いらすと
すてーしょん

"いらすとすてーしょん"は独自のタッチで描いた

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