23|心のドアをノックする

こんなとき

日々の生活やビジネスシーンで、挨拶は欠かせないものです。挨拶はお互いの心を通わせる最もベーシックなコミュマーです。その挨拶ですが、交わしたあとを気にしたことありますか？距離感が遠い人ほど「挨拶だけで終わってしまう」ことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、挨拶に加えて「あなたに関心を持っています」という相手の心の扉をノックするコミュマーを取り上げます。

心の扉をノックする方法

日々の生活で

• 身近な方と: 朝の散歩やゴミ出しの際に、顔見知りにお会いしたとき「おはようございます。最近、いかがお過ごしですか？」と声をかけることで、少し広い会話が生まれます。その後、「いつも笑顔で挨拶していただけるので、とても嬉しいです」と伝えることで、相手の関心に触れることができます。
• 友人と: いつも接している友達も、ご無沙汰の友達も「元気？最近何か面白いこと（良いこと）あった？」とメッセージを送ってみましょう。普段の会話以上に「どうしたんだろう？さては、何か話したいことがあるのかもな！？」とコミュニケーションが広がります。その後、「今度、会った時に話すよ、いつも聞いてくれてありがとう」と伝えることで、友人の存在が自身にとって大きいことが伝わります。

ビジネスシーンで

• 会議の前に: 「○○さん、最近のプロジェクトはどうですか？」と話しかけることで、相手に関心を持っていることが伝わります。そして、「いつも〇〇さんの会議でのコメントは本当に参考になります」と伝えることで、信頼を寄せていることが伝わります。
• ランチタイムで: ランチを共にするほど距離が近い同僚ですので、会話を意識することは少ないかもしれません。そのランチを終えた後、「○○さんと一緒にランチをすると、午後の仕事も頑張れるよ！」と伝えることで、お互いの仕事がよりポジティブに取り組めます。

コミュニケーションの視点

このような小さな心遣いが、相手に対する敬意や思いやりを示すことになります。相手が私と話すことで、より豊かな気分になれるような雰囲気を作ることが、信頼関係を築く第一歩となります。コミュニケーションの視点から見ると、相手の心の扉をノックすることで、より深い対話が生まれ、お互いの理解が深まります。

 マナーの視点

マナーの視点から見ると、相手に対する配慮や敬意が重要です。例えば、挨拶の際に相手の名前を呼ぶことで、より個人的な関心を示すことができます。また、相手の状況や気持ちを考慮した言葉遣いを心がけることで、より良い関係を築くことができます。

例えば…

• 挨拶時の名前を呼びかける: 「〇〇さん、おはようございます。最近どうですか？」と挨拶の前に名前を呼ぶことで、より親しみやすい雰囲気を作り、相手との距離が縮まります。その後、「〇〇さんの笑顔を見ると元気が出ます」などと、相手の素敵な印象を伝えることで、ポジティブな関係が生まれます。

• 言葉を選ぶ: 話しをしたいとき、相手の状況を考慮して、「〇〇さん、お忙しいところすみませんが、少しお話しできますか？」とすこし改まった言葉遣いをすることで、相手の懐に優しく入ることができます。その後、「〇〇さんに話しを聴いてもらってよかったです。ありがとうございました。」と伝えることで、、感謝の気持ちがしっかりと届きます。

 Take - Home Message

HCCジャパンが提案する「コミュマー（Commumare）」の考え方は、コミュニケーションとマナーの融合を通じて、相手との信頼関係を深めることを目的としています。今回は「心の扉をノックする」というテーマでコミュマーを考えてみました。挨拶に一言添えるだけで、相手に対する関心や思いやりを示すことができます。この小さな心遣いが、より深い信頼関係を築くための一歩となります。ぜひ日々の生活やビジネスシーンで、ぜひ実践してみてください。今回のコミュマーを通じて、あなたの仕事や生活がより充実したものになることを願っています。