キャリア理論09|シュロスバーグの理論.1

キャリアに
アイディアを

働くためのアイテム

「働くためのアイテム」を探究することで、変化の激しい社会の中で、私たち一人ひとりが、主体的に自身の希望や適性、そして能力を生涯にわたって発揮できるます。私たちの未来をより豊かにするために、キャリアにアイディアというエッセンスを加え、働くためのアイテムを一緒に探っていきましょう。

挑戦し続ける力

自分だけの価値観で、豊かな人生をデザインする。

もっと自分らしく生きたい!そう思える社会、そしてより多くの人々が自分自身の人生と向き合い、より豊かな人生を送るきっかけつくりをHCCジャパンはお手伝いします。

Information

「キャリア理論09」では、ナンシー・K・シュロスバーグ(Nancy K. Schlossberg)の理論(4Sモデル)を通じて、人生の転機を乗り越えるための4つの資源(状況:Situation・自己:Self・支援:Support・戦略:Strategies)に焦点を当て、キャリア選択や適応を支える実践的な方法を探ります。

キャリア理論09|シュロスバーグの理論.1(転機を科学する-3つの種類と4Sモデルの全体像-)

シュロスバーグって?

ナンシー・K・シュロスバーグ(Nancy K. Schlossberg)は、大人の発達段階やキャリアの移行(トランジション)研究の第一人者です。そのキャリアは非常に多彩で、メリーランド大学でカウンセリング心理学分野で長く活躍し、全米キャリア開発協会(NCDA)の会長も務めました。その研究は一貫して、「変化に伴う『謎(ミステリー)』を解き明かし、人々の『苦痛(ミゼリィ)』を取り除くこと」を追求しました。1996年、名誉教授の称号を授与後も自らの「定年」という転機を研究対象に変え、数多くのベストセラーを執筆。2023年には回顧録「My Path: My Transitions」を出版するなど、90代を過ぎても現役の著述家・講演家として、ユーモアを忘れず世界中に影響を与え続けています。

彼女の理論は、自身の豊富な教育経験だけでなく、政府機関や多様な組織でのコンサルティング、そして彼女自身の豊かな人生経験から裏打ちされた、「実生活で本当に使えるキャリア理論」として世界中で活用されています。

University of Maryland<外部リンク>

転機の3分類

シュロスバーグは、私たちの人生に起こる変化を「転機(トランジション)」と呼び、それを単なる出来事ではなく、「本人がどう受け止めるか」という視点から以下の3つに分類しました。

  • 予期された転機(Anticipated Transition)
    就職、昇進、結婚、定年退職など、人生のライフサイクルの中で起こることが予測されていた変化。
  • 予期せぬ転機(Unanticipated Transition)
    突然の解雇、病気、思いがけない異動や転居など、自分では予測していなかった変化。
  • 非イベント(Non-event)
    「起こるはずだったのに、起こらなかったこと」。期待していた昇進が流れた、希望していた部署へ異動できなかったなど、「期待が外れた」という事実そのものが心理的な転機となります。

4Sモデルの全体像

転機に直面したとき、私たちが持っている「リソース(資源)」を点検し、どのように乗り越えるかを考えるためのフレームワークが「4Sモデル」です。

  • 状況 (Situation)
    その転機はどのような性質のものか?(タイミング、コントロール感、期間など)
  • 自己 (Self)
    自分はどのような人間か?(価値観、レジリエンス、過去の克服経験など)
  • 支援 (Support)
    どのような助けが利用可能か?(家族、友人、職場のネットワーク、専門家など)
  • 戦略 (Strategies)
    どのように対処しようとしているか?(状況を変える、意味を変える、ストレスを管理するなど)

Take-Home Message

シュロスバーグは、自らの人生を通じて「粘り強さ、目的意識、そしてどんな状況でもユーモアを忘れないこと」の重要性を示しました。転機には、望んだものもあれば、突然のもの、あるいは「期待外れ」もあります。しかし、どのような転機であっても、今の自分が持っている「4つのS(資源)」を正しく棚卸しすれば、それは新しい自分へ成長するための貴重なステップに変わります。

Success

セルフワーク
あなたの最近の出来事(あるいは現在直面している変化)を1つ思い浮かべてください。それは「予期・不期・非イベント」のどれに分類されますか?まずはその性質を客観的に眺めてみましょう。

次回は、「キャリア理論09|シュロスバーグの理論.2(状況と自己-転機の文脈と自分の資源を見立てる-)として、4Sの最初の2つ、状況と自己のリソースをどう深く点検するかを深掘りします。

この記事を書いた人

プロフィール

May 2022~

HCC Japan LLC

CEO

April 2023~

Waseda University in School of Human Sciences (e-school)

Human Informatics and Cognitive Sciences

March 1996

Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry

April 1996〜March 2022

Eli Lilly Japan K.K. 

Sales & Marketing
Sales Manager
Sales Operator

October 2023~February 2025

Waseda University Senior High School

Teaching Assistant (Information Technology)

April 2025~ July 2025

Waseda University School of Human Sciences

Teaching Assistant (Collaborative Learning and the Learning Sciences)

会社概要
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