キャリア理論03|ホランドの理論.1
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「働くためのアイテム」を探究することで、変化の激しい社会の中で、私たち一人ひとりが、主体的に自身の希望や適性、そして能力を生涯にわたって発揮できるます。私たちの未来をより豊かにするために、キャリアにアイディアというエッセンスを加え、働くためのアイテムを一緒に探っていきましょう。
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キャリア理論03|ホランドの理論.1(ホランドの6つのタイプ:RIASEC)
ホランドって
John L. Holland(1919-2008)は、アメリカ合衆国の心理学者でした。第二次世界大戦での様々な経験から、個人の性格特性と仕事の種類の間に関連性があることに気づきました。その後、復員兵の職業指導に携わる中で、この考えを深め、独自のキャリア理論を構築しました。彼は、個人の性格特性と働く環境との適合性が職業選択やキャリアの満足度に大きく影響するという考えに基づき、人の性格特性と働く環境をそれぞれ6つのタイプに分類し、それらを六角形に配置したモデルを提唱しました。
今回は、ホランドの理論.1として、「ホランドの6つのタイプ(RIASEC)」をお届けします。
ホランドの理論
ホランドの理論は、個人の性格特性と働く環境の適合性が、職業選択やキャリアの満足度に大きく影響するという考えに基づいています。
- ポイント.1
- 個人と環境の相互作用: ホランドは、個人の性格特性と働く環境の適合性が重要であると考えました。自分に合った環境で働くことで、仕事への満足度が高まり、能力を最大限に発揮できるとされています。
- ポイント.2
- 職業選択の指針: このモデルは、職業選択の際に、自分の興味や性格特性に合った職業分野を見つけるための指針となります。
- ポイント.3
- 自己理解の促進: 自己分析を通して自分のタイプを理解することで、自己理解を深めることができます。となります。
- ポイント.4
- 職業情報の整理: 職業をタイプ別に分類することで、職業情報を整理し、比較検討しやすくします。
ホランドの6つのタイプ(RIASEC)
ポイント.1でご紹介した「人の性格特性と働く環境」を、ホランドは6つのタイプに分類しました。これらのタイプを理解することで、自分自身の特性や、どのような仕事環境が合っているのかを知ることができます。そして、この6つの頭文字を取って「RIASEC」と呼ばれます。
6つのタイプ
- 現実的(Realistic, R):実際的、実践的、物質的、機械的、アウトドア的な活動を好む。手先を使う仕事や体を動かす仕事に適性がある。例:エンジニア、整備士、農業従事者など。
- 研究的(Investigative, I):知的好奇心が強く、分析的、探究的、理論的な活動を好む。研究や調査、分析に関わる仕事に適性がある。例:科学者、研究者、分析者など。
- 芸術的(Artistic, A):創造的、表現的、独創的、美的センスを重視する活動を好む。芸術、デザイン、音楽、文学など、自己表現に関わる仕事に適性がある。例:芸術家、デザイナー、音楽家、作家など。
- 社会的(Social, S):人と関わること、人を助けること、教育すること、奉仕することなどを好む。教育、福祉、医療、サービス業など、対人援助に関わる仕事に適性がある。例:教師、カウンセラー、看護師、ソーシャルワーカーなど。
- 企業的(Enterprising, E):リーダーシップを発揮すること、人を説得すること、目標達成に向けて行動することなどを好む。営業、販売、経営、企画など、組織や人を動かす仕事に適性がある。例:経営者、営業職、販売員、企画担当者など。
- 慣習的(Conventional, C):組織的、規則的、几帳面な作業を好む。事務、経理、データ処理など、正確性や効率性が求められる仕事に適性がある。例:事務員、経理担当者、データ入力担当者など。
それぞれの解説
現実的(Realistic, R)
- 得意なこと
- 具体的な作業や仕事に集中できる
- 手先を使う作業や機械操作が得意
- 体を動かすことが好き
- 仕事への価値観
- 成果が目に見える形でわかる仕事
- 規則正しいルーティンワーク
- 上下関係が明確な組織
向いている仕事
- 技術職: エンジニア、整備士、電気工事士、建築士
- 製造業: 工場作業員、機械オペレーター
- その他: 運転手、農業従事者、自衛隊員
研究的(Investigative, I)
- 得意なこと
- 論理的に考え、分析することが得意
- 知的好奇心が旺盛で、探求心が強い
- 専門知識やスキルを習得することに喜びを感じる
- 仕事への価値観
- 専門性を活かせる仕事
- 自由な裁量で仕事ができる環境
- 知的刺激のある仕事
向いている仕事
- 研究開発: 研究者、技術者、科学者
- 専門職: 医師、薬剤師、弁護士、会計士
- その他: 大学教員、コンサルタント、アナリスト
芸術的(Artistic, A)
- 得意なこと
- 創造性や表現力豊か
- 美的感覚に優れている
- 自由な発想で物事を考えられる
- 仕事への価値観
- 自分の才能や個性を活かせる仕事
- 創造的な活動ができる環境
- 自由な働き方ができる仕事
向いている仕事
- クリエイティブ職: デザイナー、イラストレーター、音楽家、作家、映像クリエイター
- エンターテイメント: 俳優、歌手、ダンサー
- その他: 建築家、インテリアデザイナー、美容師
社会的(Social, S)
- 得意なこと
- コミュニケーション能力が高く、人と接することが好き
- 人の気持ちを理解し、共感する力がある
- チームワークを重視する
- 仕事への価値観
- 人の役に立つ仕事
- 温かい人間関係の中で働ける環境
- 社会貢献できる仕事
向いている仕事
- 教育: 教師、保育士、講師
- 福祉: 介護士、ソーシャルワーカー、カウンセラー
- 医療: 看護師、医師、理学療法士
- その他: 営業職、接客業、人事
企業的(Enterprising, E)
- 得意なこと
- リーダーシップがあり、人を引っ張っていく力がある
- 目標達成意欲が強く、行動力がある
- 交渉力や説得力がある
- 仕事への価値観
- 責任と権限のある仕事
- 高い目標に挑戦できる環境
- 成果が明確に評価される仕事
向いている仕事
- 経営: 経営者、起業家、役員
- 営業: 営業職、マーケティング担当者
- 企画: 企画担当者、プロジェクトマネージャー
- その他: コンサルタント、不動産業界
慣習的(Conventional, C)
- 得意なこと
- 正確性や几帳面さがあり、事務処理能力が高い
- ルールや規則を遵守する
- 計画性があり、効率的に作業を進められる
- 仕事への価値観
- 安定した仕事
- 明確な指示やマニュアルがある仕事
- 組織に貢献できる仕事
向いている仕事
- 事務: 事務職、経理担当者、秘書
- 金融: 銀行員、証券会社員
- その他: 公務員、データ入力担当者
6つのタイプを理解するためのヒント
これらのタイプは複合的に持っていることが一般的です。
自分のタイプを知ることで、より自分に合った仕事やキャリアプランを見つけることができます。
ホランドの理論は、キャリア選択だけでなく、チームビルディングや人材育成にも活用できます。
ここまで、ホランド理論.1として「6つのタイプ(RIASEC)」について、ご紹介しました。次回は、ホランド理論.2として6つのタイプ(RIASEC)から導き出される「スリーレターコード(Three-Letter Personality Codes)」ついてお届けします。

この記事を書いた人
プロフィール
Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry
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Waseda University in School of Human Sciences (e-school)
Human Informatics and Cognitive Sciences
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