キャリア理論11|サビカスの理論.4
キャリアに
アイディアを
働くためのアイテム
「働くためのアイテム」を探究することで、変化の激しい社会の中で、私たち一人ひとりが、主体的に自身の希望や適性、そして能力を生涯にわたって発揮できるます。私たちの未来をより豊かにするために、キャリアにアイディアというエッセンスを加え、働くためのアイテムを一緒に探っていきましょう。
挑戦し続ける力
自分だけの価値観で、豊かな人生をデザインする。
もっと自分らしく生きたい!そう思える社会、そしてより多くの人々が自分自身の人生と向き合い、より豊かな人生を送るきっかけつくりをHCCジャパンはお手伝いします。

キャリア理論11|サビカスの理論.4(ライフテーマと物語への統合)
本シリーズで、サビカスの理論.1で「職業パーソナリティ」を、サビカスの理論.2で「キャリア・アダプタビリティ(適応力)」の全体像、そしてサビカスの理論.3で「キャリア・アダプタビリティ(適応力)」のスタンスを形づくる4つの要素(4C)から、キャリアを「適職探し」から「物語の構築」へとアップデートしてきました。
そして今回のサビカスの理論.4では、この物語の核となり、あなたのキャリアの根幹となる「ライフテーマ(Life Theme)」を探求します。
- なぜ私は、その選択をしたのか?
- なぜ私は、その役割に惹かれたのか?
- 私が繰り返し選んでしまう「パターン」は何を語っているのか?
これらの問いに答える「北極星」の見つけ方を紐解いていきましょう。
ライフテーマとは、あなたの「根っこの物語」
サビカスは、キャリアを単なる職歴の積み重ねではなく、「人生の課題を解決しようとするプロセス」だと捉えました。
人は仕事を通じて、
自分の人生の課題に取り組んでいる。
ライフテーマとは、あなたが人生を通じて無意識に解決しようとしてきた「問い」であり、社会に対して果たしたいという「役割」です。それは決して立派な志である必要はなく、もっと素朴で個人的な願いから始まります。
たとえば…
- 誰かを支えたい / 混乱を整えたい
- 自由でありたい / 安心できる居場所をつくりたい
- 世界のしくみを理解したい / 人とつながりたい
あなたが何気なく続けてきた選択には、必ずどれか一つの「根っこの願い」が隠れています。
それがあなたのキャリアという物語を貫く「幹」となるのです。
なぜ「ライフテーマ」が北極星なのか?
キャリアの不安は、多くの場合「外的なキャリア(職位や年収、評価や流行)」を追い求めすぎることで起こります。しかし、ライフテーマという自分だけの「北極星」が見えている人は、環境が変わっても立ち返る場所があります。
- Aさんのテーマが「人を支える」なら
教育、接客、人事…どの道を選んでも、それは「人を支える物語」の継続であり、一貫した選択になります。 - Bさんのテーマが「仕組みを整える」なら
事務、オペレーション、IT改善…職種が変わっても、自分の本質を活かしている実感を持てます。
ライフテーマは、一見バラバラに見える過去の経験をすべて「意味のある伏線」として回収し、未来への自信に変えてくれます。
ライフテーマを見つける3ステップ
頭で考えるのではなく、過去の「行動」から浮かび上がる。
次の3ステップで整理してみてください。
あなたが選んできた「役割」を思い返す
- 学生時代の部活
- アルバイト
- 最初の仕事
- 乗り越えた困難
- 誰かに頼られた場面
これまで他者から頼られる、あるいは自ら進んで引き受けてきた「役割」は何でしたか?
その裏側にある「個人的な関心」を探す
- なぜ部活で副キャプテンを選んだ?
- なぜ忙しい接客バイトを続けた?
- なぜ困っている人を放っておけない?
- なぜ仕組み化や効率化に喜びを感じる?
外的理由(時給、仕事時間の短さ、言われたなど)ではなく、心が動いた瞬間を思い出してください。「なぜその時、自分はそうしたのか?」その内的な動機を掘り下げます。
「一言」に集約してみる
- 「私は、人が前に進むのを支えたい」
- 「私は、混乱した場を整えたい」
- 「私は、安心できる居場所を作りたい」
- 「私は、世界を理解する手がかりを探している」
- 「私は、新しい価値をつなぎたい」
あなたの願いを一言に込めます。これが、あなただけのライフテーマです。
ライフテーマは「更新」してもいい
サビカスは、ライフテーマは「一度きりのものではない」、「一生固定する必要はない」と言います。
ライフテーマは、人生のステージに応じて再編集される。
人生のステージが移れば、物語の焦点も変わります。20代と40代でテーマが変化したほうがより自然です。
むしろ、編集し続けることこそが、「人生を生きている証」です。
Take-Home Message
あなたの物語は、もう始まっています。
ライフテーマは「新しく作るもの」ではありません。
これまであなたが生きてきた物語そのものです。
- 職業パーソナリティ(あなたの表現する姿)
- キャリア・アダプタビリティ(あなたの変化を乗りこなす姿勢)
- ライフテーマ(あなたの根っこの願い)
この3つが重なるところに、あなたの「リアルなキャリア」が立ち上がります。
あなたは今までも物語を生きてきました。
そして、これからも自分の物語を編み続けていきます。
サビカスが示したのは、個人が自分の物語を編み直す「内的プロセス」でした。 次に扱う ロナルド・W・ハンセン(L. Sunny Hansen) は、その「個人の物語」を、
仕事(Work)と人生全体(Life)の大きな枠組みの中で、どう統合するか?
という視点へと広げていきます。そのハンセンが扱うテーマは以下の4つです。
- 人生の節目 × 仕事生活の節目の統合
- 危機から生まれる機会の発見
- 働き方と生き方を一致させる統合的キャリア設計(ホリスティックの翻訳)
- 統合的人生設計(ILP)という視点
サビカスで物語を描き、
ハンセンで人生という舞台を設計する。
VUCA※の時代に、
私らしく生きる力」を育てるのがサビカスだとすれば、「人生全体を統合し、進路を選び取る力」を導くのがハンセンです。
サビカスで自らの「物語」を描き、ハンセンで「人生という舞台」を設計する。
この2つの知恵を揃えたとき、あなたのキャリア設計は完成度を極めます。次シリーズもどうぞお楽しみに
※ VUCA : 変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字。一言で言えば「予測困難な社会」を指す言葉です

この記事を書いた人
プロフィール
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CEO
Waseda University in School of Human Sciences (e-school)
Human Informatics and Cognitive Sciences
Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry
Eli Lilly Japan K.K.
Sales & Marketing
Sales Manager
Sales Operator
Waseda University Senior High School
Teaching Assistant (Information Technology)
Waseda University School of Human Sciences
Teaching Assistant (Collaborative Learning and the Learning Sciences)
会社概要
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いらすと
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