キャリア理論10|転機とキャリア.4
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「働くためのアイテム」を探究することで、変化の激しい社会の中で、私たち一人ひとりが、主体的に自身の希望や適性、そして能力を生涯にわたって発揮できるます。私たちの未来をより豊かにするために、キャリアにアイディアというエッセンスを加え、働くためのアイテムを一緒に探っていきましょう。
挑戦し続ける力
自分だけの価値観で、豊かな人生をデザインする。
もっと自分らしく生きたい!そう思える社会、そしてより多くの人々が自分自身の人生と向き合い、より豊かな人生を送るきっかけつくりをHCCジャパンはお手伝いします。

転機とキャリア.4<タナカさんの物語からの学び>

これまで3回にわたり、22年務めた現場からデジタル部署へ異動になった「タナカさん」の軌跡を追ってきました。最初は絶望の淵にいたタナカさんでしたが、今では若手エンジニアと現場の職人を繋ぐ「唯一無二のインターフェース」として、確かな手応えを感じながら働いています。タナカさんの変化を支えたのは、それぞれの「航海図(理論)」と、それを「航海術(実践)」へと変えたプロの伴走者との対話でした。
転機を乗り越え、自分らしい航路を拓く「最強のキャリア・シフト」
タナカさんの歩みは、キャリアにおける「転機」を乗り越えるための一つのロードマップです。バラバラに見えた航海図(理論)が、対話を通じて次のようにひとつの「航海術(実践)」として統合されていきました。

「私が絶望の淵からどうやって顔を上げ、新しい役割を見つけるに至ったのか。今振り返ると、3つのステップで意識が変わっていったのがわかります。簡単にリフレクション(振り返り)をさせてください」
それぞれの航海図を「航海術」に統合する
ブリッジスの「手放す勇気」
執着を捨て、心の重荷を下ろす「心の整理術」
- 手に入れたタイミング
異動直後、過去の栄光にすがりつき、周囲を否定して孤立していた最悪の時期。 - 意識の変化
「何かが始まる前には、何かが終わらなければならない」という言葉に出会い、無理に前向きになろうとするのをやめました。「以前の自分は終わったのだ」という喪失を正視し、モヤモヤする中立地帯(ニュートラル・ゾーン)を「必要な充電期間」だと受け入れたことで、ようやく新しい帆を揚げる心の余裕が生まれました。
シュロスバーグの「装備を点検する戦略」
欠損ではなく、今ある資源に光を当てる「武器の再発見術」
- 手に入れたタイミング
心が落ち着き、ようやく周囲を見渡せるようになった「準備」の時期。 - 意識の変化
「自分にはITスキルがない」という欠損(マイナス)ばかり見ていた私に、コンサルタントは「4S」という物差しをくれました。22年の現場知見や若手との信頼関係という、すでにある資源(プラス)を再点検したことで、「自分は丸腰ではない」という根拠のある自信が、荒波に立ち向かうエンジンへと変わりました。
ニコルソンの「役割を自ら創る技術」
環境に染まるのではなく、自分を活かして居場所を創る「環境適応術」
- 手に入れたタイミング
武器を確認し、いよいよ新しい環境で自分なりの一歩を踏み出そうとした「行動」の時期。 - 意識の変化
「新人おじさん」として100%周りに合わせる(吸収)のをやめ、あえて立ち止まって観察する(探索)勇気を出しました。そこで見つけた「現場の不安」という空白(ミッシングピース)に対し、自ら「インターフェース」という役割を提案しました。環境に自分を合わせるのではなく、自分に合わせて役割を広げることで、私にしかできない居場所が確立されたのです。
それぞれのステップで、「手に入れたタイミング」と「意識の変化」の2つが組み合わさることで、紙の上の「図」は、荒波を乗りこなすための「術」へと深化したのです。
理論から「術」へのメカニズム

タナカさんの物語を振り返ると、3つの航海図がただの知識で終わらず、生きた技術へと変わったのには明確な理由がありました。
それは、「今、自分に必要な知恵は何か」を、タイミングと意識のセットで掴み取ったことから始まりました。
タイミング:今の自分を「客観視」する
タナカさんは、自分が「今、どの地点で苦しんでいるのか」をコンサルタントと共に特定しました。そこで気づいたのは、「適切な時期に、適切な図を広げる」ことの重要性でした。
- 絶望の真っ只中:ブリッジス(手放す)
異動直後の、まだ足元が揺らいでいる時期。ここで無理に「目標(Strategies)」を立てたり、前向きに「装備(Self)」を確認しようとしても、心は拒絶してしまいます。

「絶望の中にいるときは、装備の理論(4S)ではなく、まず『手放すための理論(ブリッジス)』が必要でした。終わったことを認め、一度立ち止まる許可を自分に出す。それが最初の一歩でした。」
- 心が落ち着いた「中立地帯」:シュロスバーグ(装備)
「以前の自分」を手放し、少しずつ周囲が見え始めたとき、ようやく次のステップへ進む準備が整います。

「心が落ち着いたとき、ここで初めて『装備の理論(4S・シュロスバーグ)』を具体的に展開しました。自分を客観視し、ITの知識という欠損ではなく、22年の経験や周囲の協力という『リソース』を整理できたことで、戦う勇気が湧いてきました。」
- 動き出す直前:ニコルソン(役割開発)
自分の持ち札を確認し、いよいよ「この場所でどう生きるか」を決めます。

「動き出す直前には、『役割を創る理論(ニコルソン)』を構築しました。ただ環境に従う(吸収)のではなく、自分の強みをどう組織に還元するかという『役割開発』のプランを練ったのです。これが私の最終的な航海術となりました。」
では、改めてタナカさんはご自身の状況に応じて順に行動を広げていきました。
- ブリッジスで、過去を清算し「心の隙間」を作る。
- シュロスバーグで、その隙間に新しい「リソース(武器)」を詰め込む。
- ニコルソンで、その武器を活かす「新しい戦い方」をデザインする。
この一貫した流れが、適切な航海図を、目の前の困難を突破する実戦的な「航海術」へと変えたのです。
つまり、「適切なるタイミング」で「適切なる課題(理論)」を広げ、それを「自分」の状況に当てはめる。 この掛け算が起きたとき、キャリア理論は初めて個人の人生を動かす強力なエンジンとなります。

「自分一人では、今が『手放す時』なのか『攻める時』なのか、その判断さえつきませんでした。キャリアコンサルタントとの対話を通じて、自分の現在地を客観視できたからこそ、迷わずにこの航海図を重ね合わせることができたのだと思います。
知識として知っているだけの理論は、ただの紙切れでした。でも対話によって、それが私の状況にぴったり重なったとき、荒波を乗り越えるための実戦的な『術』に変わったんです」
Take-Home Message
「転機」は、あなたを再定義するチャンスである
タナカさんの物語を通じて私たちが手に入れたのは、単なる知識ではなく、変化の時代を生き抜くための「一生モノの航海術」でした。
- 「終わり」を受け入れる
執着を手放し、空白の時間を恐れない。 - 「リソース」を再点検する
ないものねだりをやめ、今ある武器を正しく理解する。 - 「役割」を自ら定義する
環境に染まりきるのではなく、自分の持ち味で場所を創る。
そして何より、「一人で漕ぎ続けないこと」。
自分の現在地を見失いそうなとき、航海図が重なり合わず霧の中にいるとき、対話の重要性が光ります。そのリソースの一つとしてキャリアコンサルタントという伴走者をご活用ください。「適切なる課題」を、「自分」の武器へと変換する。 そのプロセスこそが、転機をチャンスに変える唯一無二の「航海術」となるのです。

タナカさんの物語はいかがでしたか。
そして、あなたの航海はこれからも続きます。 もし行く手に霧が立ち込めたなら、いつでもご相談ください。そして対話によって視界がよりクリアに!
新しい海へ踏み出すあなたを、HCCジャパン合同会社はいつでも応援しています。

この記事を書いた人
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Waseda University in School of Human Sciences (e-school)
Human Informatics and Cognitive Sciences
Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry
Eli Lilly Japan K.K.
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Sales Manager
Sales Operator
Waseda University Senior High School
Teaching Assistant (Information Technology)
Waseda University School of Human Sciences
Teaching Assistant (Collaborative Learning and the Learning Sciences)
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