キャリア理論13|転機とキャリア(v2).4

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転機とキャリア v2 ― ノゾミさんの物語 ―

サビカス&ハンセンの理論を実践に

ここまで私たちは、
サビカスの理論から「人生を物語として読み解く視点」を、
「人生全体を統合して設計する視点」を、ハンセンの理論から
9週にわたって丁寧に学んできました。

物語の意味づけ。
役割の再配置。
調和という考え方。
そして、完成させるのではなく、編み直し続けるという生き方。

これらの理論が共通して伝えているのは、
キャリアとは「正解に辿り着く道」ではなく、
転機ごとに、意味と配置を更新し続けるプロセスであるということです。

では、
それは実際の人生の中では、
どのように立ち上がるのでしょうか。

ノゾミさんの人生から、理論を読み直す

ここからは、ひとりの女性の人生を通して、
これまで学んできた理論を 「そこにある現実」 として読み解いていきます。

主人公は、ノゾミさん(仮名)。57歳。

仕事も家庭も、決して投げ出さず…(続きは左の▶️で展開してください)

「ちゃんとやってきた」人生を歩んできた人です。

大きな失敗があったわけではありません。
劇的な挫折があったわけでもありません。

それでも、人生の後半に差しかかった今、
彼女はふとした日常の中で、
「うまく言葉にできないまま、引っかかり続ける感覚」に出会います。

それは「危機」なのでしょうか。
それとも「行き止まり」なのでしょうか。

この物語が描くのは、
壊れた人生の再生ではありません。

むしろ、
これまでの生き方が、次の章を求め始めた瞬間です。

サビカスの視点で、
ノゾミさんの人生の物語を読み直し、

ハンセンの視点で、
人生全体の配置を眺め直しながら、

「転機」とは何か、
そして「これからをどう生きるか」を考えていきます。

この物語は、特別な誰かの話ではありません。
読者であるあなた自身の人生とも、
どこかで静かに重なるはずです。

キャリア理論13|転機とキャリア(v2)は、

ノゾミさんの人生の「再編集」を辿りながら、

私たち自身のキャリアの転機を見つめ直す4週間のシリーズです。

転機は「出来事」ではなく「意味づけ」

― ノゾミさんの物語の断片をひらく ―

Session
1

キャリアは一度きりの物語ではない

― 人生を「再編集」するという視点 ―

Session
2

再編集が生む「選び直し」と「踏み出し」

― ノゾミさんの現在地 ―

Session
3

あなたの人生は、いまどこを再編集できるか

― ノゾミさんの物語から、私たちへ ―

Session
4

人生には、
あとから振り返ったときに
「意味を持ちはじめる出来事」があります。

このシリーズでは、
57歳の女性・ノゾミさんの人生を手がかりに、
キャリアの転機を「再編集」する4週間を辿っていきます。

まず、この4週間をともに辿る主人公を紹介します。

ノゾミさん(仮名)
年齢: 57歳
居住地: 東京都下
勤務地:在宅勤務と都内出勤のハイブリッド

家族構成:
夫(60歳・定年退職後、再雇用で勤務)
長女(28歳・独立)
次女(22歳・同居 / 今春大学卒業、社会人1年目)

実母は他界
実父および夫の両親はいずれも80歳代

Session4|あなたの人生は、いまどこを再編集できるか

ここまで、私たちはノゾミさんの人生を通して、転機がどのように立ち上がってくるのかを辿ってきました。

ノゾミさん

転機は、「順調」に続いてきた日常の中で、これまでの語り方が、少しずつ合わなくなっていく感覚から始まっていたのです。

ノゾミさんの物語を、いったん手放す

最終回では、
ノゾミさんの物語を、ここでいったん手放します。

ノゾミさんは、
答えを出したわけでも、
人生の方向を決め切ったわけでもありません。

自分の人生を再編集できるものとして受け止め、
計画どおりには進まない現実の中で、
応答できる場所に立ち直りました。

それが、
ノゾミさんの「現在地」でした。



あなたの人生に、目を向けてみると

ここからは、
あなた自身の人生に目を向けてみてください。

いまのあなたの生活の中に、
ふと立ち止まってしまう場面はありませんか。

理由ははっきりしないけれど、
どこか引っかかる出来事

以前なら迷わず引き受けていたのに、
少し間を置きたくなる役割

このまま続けていく人生に、
何かモヤモヤするような感覚

それらは、
「変えなければならない問題」でしょうか。

それとも、
まだ名前のついていない違和感でしょうか。


転機は、探しに行くものではない

このシリーズで見てきたように、
転機は、どこかに探しに行って見つけるものではありません。

大きな決断をしたときに、
突然訪れるものでもありません。

むしろ、
意味づけや、関わり方の配置を見直したとき、
すでに立っていた場所として、
あとから気づくものです。

サビカスが示したように、
人は人生を、
物語として意味づけ直しながら生きています。

ハンセンが示したように、
その語り直しは、
計画どおりには進まない現実の中で、
偶然への応答のしかたを変えていきます。

再編集できる場所は、いつも「いま」にある

再編集とは、
過去を否定することではありません。

これまでの選択を、
間違いだったと評価することでもありません。

いまの地点から、
これまでの経験に、
別の名前を与え直すこと。

そして、
これから起きるかもしれない出来事に、
どう応答するかを、
自分の足で引き受け直すことです。

その入口は、
いつも「いま」、あなたの足元にあります。

ノゾミさんの物語から

ノゾミさんの物語は、
特別な誰かの話ではありません。

あなたの人生とも、
どこかで、少しでも重なっているはずです。

もし、
最近、言葉にしにくい違和感を覚えているなら、
それを、急いで答えに変えなくても構いません。

ただ、その違和感に、
少しだけ耳を澄ませてみてください。

そのとき、
あなた自身の再編集が、
すでに始まっているのかもしれません。

編集後記|シリーズを終えて

この4週間が、
あなたの人生を「変える」ためのものではなく、
見直すための時間になっていたなら、
これ以上のことはありません。

転機は、
出来事ではなく、意味づけです。

そして意味づけは、
いつでも、語り直すことができます。

次回予告

ここまで、
サビカスとハンセンの理論を手がかりに、
ノゾミさんの人生を「再編集」するプロセスを辿ってきました。

そこで、この再編集を、
このシリーズを読んでいただきましたあなた自身の人生を題材として、
小さなセルフワークを、全4回にわたって行っていきます。

答えを出すためのワークではありません。
行動を決めるためのチェックリストでもありません。

ここでは、まだ言葉にならない違和感に気づき、
これまでの語り方を少しだけ見直し、
どのように応答するかを考えてみる。

そんな時間になれば幸いです。

あなたの人生で、
いま、どこに「再編集できそうな余白」がありますか。

この記事を書いた人

May 2022~

HCC Japan LLC

CEO

April 2023~

Waseda University in School of Human Sciences (e-school)

Human Informatics and Cognitive Sciences

March 1996

Tokyo University Of Agriculture in Faculty of Bioindustry

April 1996〜March 2022

Eli Lilly Japan K.K. 

Sales & Marketing
Sales Manager
Sales Operator

October 2023~February 2025

Waseda University Senior High School

Teaching Assistant (Information Technology)

April 2025~ July 2025

Waseda University School of Human Sciences

Teaching Assistant (Collaborative Learning and the Learning Sciences)

Certified
National Licensed Career Consultant, 25072525
Medical Management Specialist, Third Grade, 31310119010282

会社概要
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